ポケポケ(Pokémon Trading Card Game Pocket)、2025年1月30日に新パックが登場しました。
タイトルは「時空の激闘」、その名の通りディアルガやパルキアの登場するポケモンダイヤモンドパール、第4世代がテーマの拡張です。
時空の激闘がダイヤモンドパールの拡張パックである理由
そんな時空の激闘ですが、驚かれた方が少なからずいると聞きました。
すなわち、「今までは初代ポケモンを中心にしたカード展開だったのに、いきなり第4世代?」ということです。
実際、「最強の遺伝子」に登場するexポケモンはすべて初代、つまり赤緑に登場するポケモンでしたし、第2弾の「幻のいる島」のexもセレビィ以外は全員初代のポケモンです。金銀世代のセレビィexが1匹だけ混ざっていることからも、金銀世代のポケモンをフィーチャーする嚆矢と見る向きもあったのではないでしょうか。
わたしもそう思っていました。第2弾で刻んだけど、第3弾は金銀拡張なんじゃないかな、セレビィexはその予兆じゃないかな、と。
しかし、第3弾はうってかわってダイヤモンドパールの拡張でした。
exポケモンは見事に10匹ともダイヤモンドパール世代のポケモンであり、サポートも6人ともダイヤモンドパール世代の人物ですから、これでダイパ拡張でないと言ったら嘘になるでしょう。
どうして金銀とルビーサファイアが飛んだのか?という点について、わたしの考えを書きたいと思います。
おそらく、「最近発売された、ニンテンドースイッチで遊べるポケモン(ならびにそのリメイク、リマスター)だから」ではないでしょうか。
ポケポケは幅広い年齢層に愛されるゲームであり、当然ながら赤緑からリアルタイムでポケモンを遊び続けた方もおられるでしょう。そういう方からすれば、「赤緑から急にダイパに飛ぶのはおかしくない?」と不自然に思われるかもしれません。
しかし、最近ポケモンを知った人からすれば、途中が飛んだことについて別に違和感はないのですよね。最近のポケモンだけ遊んだことあるよ、という状態なわけですから。むしろ、自分たちが遊んだことのあるポケモンシリーズに登場する、親しみ深いポケモンを手に入れたいと思うでしょう。
そして、そんな「最近のポケモン」について言うと、2025年現在の最新ハードであるニンテンドースイッチで遊べて、最近発売されたゲームである、というのが要点ではないかと思います。
そういう観点で見れば、2018年に初代リメイクのLet’s Go! ピカチュウ/イーブイが、2021年にダイパリメイクのブリリアントダイヤモンド/シャイニングパール(BDSP)がニンテンドースイッチで発売されていますから、自然な流れかと思います。
金銀も2017年に3DSのバーチャルコンソールで出ていますが、リメイクではないので新しく遊んだ人は少ないでしょうし、ハートゴールドソウルシルバーは2009年ですから、最近ポケモンを知った人にとっては「なにそれ?」となってしまう可能性が高いでしょうね。
……というわけで、初代→ダイパ、と飛ぶべくして飛んだんじゃないかな?と考えています。
BDSP、リメイクとはいえ1500万本くらい売れているようですからね。BDSPからポケモンに入ったという方も当然一定数おられるでしょう。
なお、この理論でいくと次の拡張はソードシールドやスカーレットバイオレットということになりそうですが……また急転換して金銀が堂々の登場という可能性も普通にありそうで、個人的にはイマイチ読めないところです。
ちなみにわたしはサンムーンが大好きなので、サンムーン拡張を心待ちにしています。まぁ、スカーレットバイオレットもサンムーンと同じくらいは本編周回しましたし、ソードシールドも普通に好きなので、どれが出ても嬉しいみたいなところはありますけどね。
時空の激闘所感
紙のポケモンカードにあった「ポケモンのどうぐ」の要素が追加され、より対戦の深みが増したと思います。
2進化ポケモンにどうぐを付けるとカード4枚重なった状態になるので、デッキの実に5分の1が1匹のポケモンに集まっていると思うと、なかなか壮観ですね。
ポケモンのどうぐについては、紙の方だとツールスクラッパーやロストスイーパーのような対策カードがありましたが、ポケポケで対策カードが出てくるのは少し先の話でしょうね。まぁ、ロトムやエアームドなど、ポケモンのどうぐを持っている相手に大きなダメージを与えるポケモンが、ある種の対策といえるかもしれませんが……
なお、紙のポケカにあったカードも追加されていました。
ポケモン通信は、紙の方だと「手札のポケモンを1枚戻すことで山札から好きなポケモンを1枚持ってくる」という強力なポケモンサーチでしたが、ポケポケでは持ってくるポケモンがランダムになりました。
ポケポケ、今のところ山札から特定のカードを持ってくる系はランダムが多いのですよね。まぁ、20枚デッキですし再現性を高めると「毎試合同じことやってるじゃん」となってしまいがちなので、そこは慎重になっているのかもしれません。実際、毎試合同じことするゲームって退屈ですしね。
あとは、ベンチに触るカードが多めな感じでしたね。
ダメカンの乗っているポケモンを選んで呼び出せるアカギは、紙のボスの指令ほどではないですが、相手のベンチポケモンを選んで呼び出せるという点で貴重なカードです。
ポケポケのベンチ呼び出し要素については、第2弾まではナツメのような相手に選ばせる強制入れ替え系(紙でいうハイパーブロアー)がほとんどだったのですが、選んで呼び出しが出てきたとなると、より勝利までの流れを筋道立てやすくなったように感じます。
この感じだと、新拡張が出るたび徐々に紙のポケカに近づいていくのかもしれません。
6ポイント先取で40枚デッキの新ルール追加!……とかまで行くかは分かりませんが、可能性はゼロではないと思っています。ちょっと見てみたい気もしますね。
それでは、また。